フランス語のリスニングを簡単にする勉強法

フランス語の勉強は独学でやるとツライことも多いですよね。文法、発音、語彙などの本や動画は出回っていても「フランス語の勉強の手順、やり方」を載せているところはあまりありません。なぜでしょうか?私自身、このことに疑問を抱きつつフランス語を勉強してきました。人によって違うから、というのが多くの理由だと思いますが、「聞く、話す、読む、書く」という王道は一通り抑えた方がいい、というのが私の意見です。

ということで、今回から独学者、またフランス語やってみたいけどやり方がわからない!人のための「フランス語の勉強の仕方がわからない」シリーズ始めたいと思います。今回はリスニング編。

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リスニングは圧倒的に時間を割かなくてはいけない理由

日本人には外国語学習に不利という厳しい現実

皆さんは「語族」を知っていますか?いま私が勉強しているフランス語は、インド・ヨーロピアン言語に属するロマンス語族の1つです。生き物と同じように、言語にも生態系=言語体系が存在します。現在使われている言語は起源となる言語から、派生して出来上がったといわれています。下の言語族マップを見てください。ヨーロッパと日本の色に要注目。見てるととても面白いんですが…

気づきませんか?ヨーロッパはほぼ青で塗りつぶされてますよね?これは語族が同じであることを意味しています。その中でさらにフランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語のロマンス語族、英語・ドイツ語・スウェーデン語・ノルウェー語・オランダ語などのゲルマン語族、ポーランド語・チェコ語・ロシア語に代表されるスラヴ言語族に系統が分かれていきます。

対して日本はどうでしょう。ピンクになっています。この地図でピンクになってるところはありますか?無いですよね。

これは日本語が孤立した言語であることを示しています。つまり世界で唯一無二、どの語族にも属さないユニークな言語です。つまり日本語族には家族がいません。インド・ヨーロピアン言語族には世界中に家族がいるのに。これが私たち日本人の外国語学習の障害になっています。なぜかというと、外国語学習の有利さは母国語の性格(この場合は語族)に左右されます。下の参考ソースは、英語を母国語とした人が外国語を学ぶ際にかかる勉強時間をリストにしたものです。

Language Difficulty Ranking:https://www.effectivelanguagelearning.com/language-guide/language-difficulty

語族マップの通り、英語を話す人間にとってドイツ語やフランス語は比較的短い時間(23~24週、600時間程度)で習得できます。対して日本語はその3.6倍以上(88週、2200時間程度)。これを日本人に当てはめてみましょう。フランス語や英語を習得するには2200時間程度=1日4時間勉強するとして、毎日休まずやって最低でも1年半…。私自身の体感でも当たってると感じますね。というのも、いまフランス語の他にスペイン語と英語を少しずつやってるんですが、街中で英語で話しかけられた際、相手の言ってることがわかるうえ、「単語を並べただけで大体話せた」からです。「英語なんて単語並べれば通じるよ」というジョークが本当になってしまった時です。結構焦りました。そもそも英語とフランス語は文法がほぼ一緒ですし、スペイン語は単語がほぼ同じ(フランス語がものすごーく訛った感じ、綴りはローマ字読み)なので、「英語話せるでしょ?」って言われても「????」って感じでしたが、今となっては妙に納得しています。

言語族の違いはリスニングに差が出る

同じ語族であれば、リスニングに時間をかけなくても聞き取りは簡単です。そりゃそうですよね、似てますから。しかし、語族のいない日本人にとっては、リスニングは圧倒的に時間をかけなくてはいけないパートです。音素が少なく、口をあまり動かさずともしゃべれる言語なので、耳も口もハンデを抱えた状態でのスタートです。

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リスニング向上を狙うならシャドーイング

耳がフランス語を拾えない状態をなんとかしたい!なら、ただ聞き流すだけではリスニングは上達しません。フランス語を「聞くだけ」だと完全にインプット作業ですが、今から紹介するシャドーイングを行えば、リスニング能力は確実に上がるようになります。なぜなら、これは聞きながらフランス語を唱える「アウトプット作業」を同時に行うからです。

やり方

この記事でも一度話していますが、

どうやったら話せるようになる?:フランス語をフランス語で考える
強したら話せるようになれるか」外国語を勉強している人共通の悩みだと思います。私もフランス語をやり始めの頃は漠然とした感じながら、勉強していました。世界中に文字の読めない人は大勢います。

シャドーイングとは、

聞こえてきた音声(相手の言葉)を聴きながら唱えることです。

「なんだ〜簡単じゃーん!」

と思った、そこのあなた。もしかしたら、やってる途中でこんなはずじゃなかった…って思うかもしれません。シャドーイングの善し悪しは「耳の良さ」「それについていける口の筋肉」に左右されます。耳が良くても、口周りの筋肉が怠けものだったらついていけませんし、バッチリ鍛えた口角挙筋を持ってても耳が悪ければ上達は遅いでしょう。例えるなら、投げられてきたボール(音)を正確にキャッチして、投げ返す(唱える)ことが必要になるわけです。

外国語学習でいう「耳が良い」とは何かと言うと、音素(音の最小単位)を多く捉えることができることを指します日本語の音素は20で、世界の中でも最も音素が少ない言語の1つです。対してフランス語は37、英語に至っては45。だから日本人は英語の聞き取りに弱くて当然なんです。

では、シャドーングやってみましょう!

簡単です。フランス語の音声を聴きながら唱えるだけ。ここで注意したいのは長さです。1~2分で十分。それを何回も繰り返します。慣れてきたら、少しずつ伸ばしながら5分ほどのものに挑戦してみましょう。女性であればわかっていただけると思いますが、普段スニーカーやペタンコ履しか履かないのに、いきなり9cmのヒール履いて普段と同じようになんて歩けないですよね?それと同じです。短い音声を繰り返し唱えて耳に記憶させる。口が音を追っていけるようになったら、リスニング能力アップしてる証拠です。なぜなら、私たちの耳は聞き取れない音は発音できないからです。

音声は1ファイル最大3分程度で十分です。最初に引用した記事でも同じことを書きましたが、30分以上のラジオやpodcastを一回こっきりやるのは非効率なので、おすすめしません。筋トレと同じで1~2分のフランス語を10回×2~3セット唱えるのが一番効率的な方法です。

このテキストの音声はすべて1~2分程度なので、おすすめです。会話のスピードもネイティブと同じなので、この早さに慣れれば後々ラジオの聞き取りも楽ですよ。

RFIの音声ファイルの中からできそうなものを選別してシャドーイングしても良いですね。

フランス語を始めたばかりで、参考書やラジオ、RFIの音声ファイルに耳がついていかない…時は、Audibleで聞けるFrench Short Stories for Beginnersがおすすめ。今なら無料体験がつくのでお得です。

長尺のシャドーイングに挑戦したいなら、Short Stories in French for Beginnersがおすすめ。レベルはA2~B1ほどになっています。さっき紹介したものよりほんの少し早く、聞き取りやすいナチュラルなスピードです。

シャドーイングの最中は、音声のテキスト(transcpription)を見ながらやってはダメです。不安になるのはわかりますが、何言ってるのかわからなくても唱えるのがこのトレーニングのキモです。単語がわからなくても、知らない文法が出てきても「後でわかる」と放って置く勇気が必要が一番必要かもしれませんね。

この訓練のメリット

ずっとしゃべってるわけなので、

  • 口周りの筋肉が鍛えられるのおかげで発音が良くなる。(でも発音の訓練は別途必要)
  • ネイティブのしゃべるスピードについていけるようになる。

ことが最大のメリットです。

デメリットとしては、やはりストレスがたまる…ことでしょうか。何言ってるかわからない、何回聞いても聞き取れない、口が開かない、やった後は筋肉痛(これは良いことです)が数日襲うなど。すべて上達の前兆のようなものと思って踏ん張ってほしいな、と思います。

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後で絶対わかるようになるので自信を持つ!

聞き取りに欠かせないのは、耳を澄ませて傾聴することです。シャドーイングはその意識のトレーニングでもあります。最初は何を言ってるかわからなくても、何回も聞いて、何回も唱えてるうちに、耳と口が強くなっていきます。これはできるようになると見えてくる景色なので、「自分は語学の才能がある!絶対フランス語ペラペラになる!」と思いながらやるだけでも進捗状況が変わってきます

私たちの母国語である日本語の性格に足を引っ張られながら、フランス語を勉強するのは厄介なことが多いですが、「あとでわかるようになるから大丈夫!」と自己暗示をかけてください。本当にわかるようになるので、自信を持つのが大事です

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