2021年からETIASが義務化。申請を忘れると…ヨーロッパに入国できない(!)
フランス渡航から1年が経ち、すっかり忘れていたこの問題…。それはヨーロッパのヨーロッパ旅行情報認証システム”ETIAS”
2019年、現在。パスポートさえ持っていれば、90日以内の旅行はビザ免除されます。
ところが、2021年にETIAS(European Travel Information and Authorization System/ヨーロッパ旅行情報認証システム)が導入されると…
そもそもETIASって何?
ETIAS(エティアス)とは、「シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)にビザを取得せず入国するために必要な欧州渡航情報認証制度」のこと。この制度が始まるのは、2021年(詳細日程未定)。ちなみに、ビザ免除対象国から渡欧する場合も事前に入国許可を申請して、承認が下りなければ入国できなくなります。
日本(とビザ免除国)→フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどに渡航する時はETIASが必要になるということ…!
ETIASの導入は2018年の夏に発表されていますが、詳しい情報を解説したいと思います。知らなかった!忘れてた!という方必見です。
どうしてETIASが必要なの?
ETIASが導入の裏には、近年ヨーロッパ国内で頻発するテロ防止と、深刻化する難民や移民問題の拡大を防ぐ意図があります。
こうすることで、ビザなしで渡航できる人のセキュリティチェックを強化→入国しても問題がないか事前にチェックすることが目的とされています。
参考:スペインに入国しようとした不法移民がベッドマットの中から(!)発見される。
難民・移民問題ってそんなにひどいの?って思った方は下の映像見てください。あの手この手ですごいですね…。(映像元:20H de france2:2019年1月1日放送分)
入国時にETIASが必要な国はどこ?
ETIASが必要になるのは、ビザ免除国からの旅行者が、シェンゲン協定に加盟する以下の26か国に入国する場合。ご覧の通り、日本人から人気の高い旅行先も含まれています。
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク
除外の国もある!ヨーロッパ回遊の時は要注意
イギリスとアイルランドはシェンゲン協定に加盟していないため、入国する際にETIASは不要。ただし、以下のような場合はETIASが必要になります。
イギリスやアイルランドを含むヨーロッパのいくつかの国を回遊するツアー旅行に参加する
イギリス滞在中にユーロスターでパリまで遊びに行く
など…
ビザとは何が違うの?
ヨーロッパの長期間滞在には、今まで通りビザが必要です。90日以内の滞在なら、現在のビザ免除対象国は2021年以降もビザはいりません。ETIASで事前に入国申請→承認を得るだけになります。
申請に必要な料金と日数は?
ETIASの申請費用は現時点で、7ユーロ(18歳未満は無料)。
ETIAS申請は全ての年齢が対象です
ETIASはオンラインでのみ申請可能なので、スマホやタブレット、パソコンなどがインターネット環境が必要です。それに伴い、支払いもクレジットカードのみ。
また申請してから承認されるまで、最短96時間、最長2週間ほどかかると発表されています。時間には余裕を持って申請しておきたいですね。
ETIASの有効期間
ETIASの有効期間は3年間。有効期間中、何度でも対象国に渡航できます。
ただし、ETIASで入国する場合は、これまでのビザ無しで入国する際の条件と同じく、1回の渡航で90日以内の滞在となります。
ETIASで注意したいこと
パスポートが失効するとETIASも自動的に失効します。そのため、パスポートと同時にETIASも再申請する必要があります。
今までのように自由にヨーロッパへ行けなくなるのは、面倒な気が…。ただ、ETIASは1度取得すれば3年間有効なので、物は考えようなのかもしれません。申請自体はスマホやパソコンでできるし、それほど大変ではなさそう!
とはいえ、ETIAS導入されるまで、まだまだ時間があります。もしかしたら、2021年までに何らかの変更があるかもしれません。2021年以降、渡欧予定がある方は、ETIAS公式サイトをマメにチェックしてはいかがでしょうか。